さくらのVPSにMosh(mobile shell)をインストールしてみた。
Moshは、SSH接続でセッション切れを解消し、軽快に動作するターミナル支援ソフトです。
導入方法の前に、こちらの環境では、下記の条件とします。
- OSがScientific Linuxを使用(FedoraやCentOSなどでも同じ)
- SSHが既に導入済みの事
- epelのリポジトリが導入されている事
さくらのVPS側(リモート)の設定
# yum -y install mosh
moshは、6000〜61000のポートを利用するので、iptablesの設定変更が必要となります。
/etc/sysconfig/iptablesに開放ポートを追記します。(udpなので注意)
# vi /etc/sysconfig/iptables ...... -A FIREWALL -p udp -m udp --dport 60000:61000 -j ACCEPT_CONTRY
保存後、iptablesを再起動
# service iptables
接続元(クライアント)の設定
Moshの公式ページからダウンロードし、クライアント側にインストールします。
通常、$ ssh user@remoteと接続しているところを、
$ mosh user@remoteに変えるだけで、moshによる接続が利用できます。
Tips
- ポート指定で接続する場合(1234の場合)
$ mosh --ssh ="ssh -p 1234" user@remote
- 鍵認証で接続(identityの場合)
$ mosh --ssh="/usr/bin/ssh -i ./identity" user@remote
- 接続後にscreenを再接続
$ mosh user@remote -- screen -dr
- 毎回、接続方法が決まっていれば、.ssh/configを作成しておいた方が楽
$ cat ~/.ssh/config Host SakuraVPS HostName 接続先のIP若しくはドメイン User 接続ユーザー名 Port 1234 (変更してある場合)
- moshのセッションが何らかで生き残っていた場合、全てのセッションをkillしたい場合
kill `pidof mosh-server`